世界大会を生で感じて。

2018年8月29日

先日8月3日~8月12日まで行われましたカル・リプケン 世界大会の観戦にアメリカ・ミズーリ州へ、まる二週間行って来ました。

 

元・読売巨人軍の元木監督率いるチームJAPANは優勝という結果でした。

選手は中学一年生の選抜メンバー。

 

各国の試合、取り組み、練習を観れる限り観てきました。

思っていた以上に、各国勝負への拘り、執念を選手・監督共に持っていました。

試合に敗れた米国チームや、カナダチームの選手はゲーム終了後、泣いて悔しがっている選手もいました。

 

国際試合独特の緊張感があり、
米国チームや、キューバチームが送りバントや、右打ち等組織的野球をする事に驚きました。

 

投球数制限があり、

0~40球=休息0日

41~65球=休息1日

66球以上=休息2日

Max85球まで

というルールにプラス、球数に限らず2日連続の連投は休息1日が必要。

スコアボードにも両チームの投球数カウント表示があります。

各国、3番手以降の投手の差と、ランナーが出てからの牽制を含めた投球術の差が勝敗を左右しており、現段階でそのあたりの細かい技術が出来ているJAPANチームがゲーム展開を支配出来ている感じを受けました。

主催国のアメリカが自分達の国が不利にも関わらず、このルールを適用しています!

 

リエントリー制度があり、(スタメン選手は、途中、他選手に代わっても再度試合に出られる制度)ピンチヒッターを出しやすく他国は打席に入るチャンスが多くの選手に与えられていました。

 

バットは今年度より反発係数を抑えた低反発のバットが導入。

木製バットに近い感覚のバットです。

昨年度までの大会より、本塁打が大幅に減りました。
芯を少しでも外したり、弾くだけの打ち方では内野の頭も越えない全く飛ばないバットでした。
JAPANメンバー、当初は対応に苦しんでいたようですが、さすが選ばれた選手達で大会期間中に、皆対応したスイングになってきていました。

高校生以降の将来的には、木製バットに対応しなければ活躍できません。普段から絶対にこのバットのほうが良い技術が身につくだろうなと思いました。

米国では普段からこのバットで活動しているようです。

 

グラウンドは全面人工芝の両翼250フィート(76m)前後の実際のメジャー球場のミニチュア版という作りの球場が同施設内に5面あり、素晴らしい環境でした。

人工芝のゴム厚もかなりあり、クッション性が高く、ゴロはかなり勢いが無くなり、内野守備は待って正面に入って取っていては間に合いません。

米国で、13歳〜16歳の三年間居住し、野球チームに籍を置いていた大学生の日本人に聞くと、米国では、だいたいこの様なグラウンドか、内野も天然芝のグラウンドがほとんどだと教えてくれました。

いかに早くボールに入り早く投げるかがアウト・セーフの分かれ目でした。 

ドミニカの選手達が群を抜いてハンドリングが上手でした。
練習でも、いかに早くグラブから投げ手に持ち替えるか、という練習を意図的にやっていました。

各国、試合前ノックから、ボテボテゴロを前に出て、ランニングスローの練習を必ず行っていました。(形は現段階で無茶苦茶だったり、大暴投の選手もたくさんいましたが、目的意図がよく分かりました。)

 

手投げのバッティングゲージが10レーンあり、ほとんどのチームが指導者が至近距離から早めの球を投げ、打ち返す練習でした。
テイクバックで無駄な動きをしていては、ヘッドが間に合いません。

プエルトリコ、ドミニカ、の選手はホームランダービーでも群を抜いた打球を打っていましたが、練習で心掛けているのはスイングの軌道に集中しているようです。速い球に対するバットの入れ方。そんな練習方法。

緩い球・打ちごろの球を無駄なテイクバックをとっていくら飛ばしていたって実践には繋がりません。

アメリカチームと決勝戦をし、シーソーゲームでした。が、ゲーム中、勝っていようが負けていようがみんなで楽しもう!と、いろんなイベントや、ダンスタイム(各国のユニフォームをきたサポーターが踊ったり、インターバル間に審判がセンター前に集まり「ヤングマン」を踊ったり)があり、とても心地よい時間でした。
その他の試合も含め、
勝負には拘るけれど、大切なのは、この時間を楽しもう!
そんな雰囲気がありました。

中学1年生とはいえ、

日の丸を背負っていること。

この大会にかけられた労力・資金を考えると中途半端な試合は出来ません。

これまでに味わったことのない重圧の中で選手、スタッフ、保護者ともにこの大会に挑んでいました。

先発投手を任された選手のお父さんはみな試合中、口が乾ききって選手より緊張していました(笑)

そんな中でも球場の雰囲気は、「ベースボールを楽しむ材料」のように感じ、『勝ち負け』だけに拘らないエンターテイメント会場で本当に楽しい時間でした。

選手のモチベーションを上げる雰囲気はやっぱり応援する人も含めた観客です。

出来ても出来なくても!勝っていても負けていても!

見る人は楽しい雰囲気作りが大切ですね!!

 

そして球数制限・反発係数を抑えたバットのルール。

これが今、国際基準なんです。

 

すべてを丸々真似することはないと思います。

我々世代の根性論が必要な事もあると思っています。

しかし、日本の少年野球も絶対に取り入れるべきものは取り入れ、進化しなければいけないと私は思います。それには勉強と労力が必要です。それを怠らないのが子供達に対して、指導者をさせてもらっている最低限の礼儀ではないかと私は思います。

監督 T

 

 

iPhoneから送信